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採用担当者として、年間数百人と面接をこなすようになると、面接に来た人物と言葉を交わすことで大方、本心か、そうでないかは区別がつく。

中には面接慣れしているのか、実によどみなくこちらの質問を「待っていました!!」とばかりに答えていくのだが、都合の悪い(深入りして欲しくない)話になるとそれまでのさわやかな応対から一瞬で強ばった受け答えになってしまう。

企業における採用面接にありがちな想定問答を周到に準備していても、やはり表情に出さず、事実を覆い隠した物言いは不可能であると思う。質問に対し微妙にはぐらかすことで切り抜けた気でいても、そんなことには百戦練磨の面接官である。

私の場合は、答えにくいだろうことに観念するように正直にありのままを語る姿勢にこそ好感を持つことのほうが多いのである。面接で大切なことは、当時お世話になった関係者への敬意(言葉)を忘れないことではないだろうか。たとえ喧嘩別れした上司や会社に対してもだ。

そのことで、面接官は「この人は不平不満だけではなさそうだ。」と感じ、「環境が変われば使えるかもしれない。」とマイナスイメ-ジからプラスに転換することが往々にしてあるからだ。

面接では人物を知るために、そして測るために答えにくいだろうことにも当然踏み込んでいく。こちらの質問をはぐらかすのが一番の減点対象だ。核心の経緯と当時の状況とを客観的に説明できればいいのに、尾ひれをつけての被害者的振る舞いは見苦しいし同情にすら値しない。十分に注意されたい。