人事部長の本音 ~【転職】を成功させるヒント

転職活動・就職活動の成功を応援するブログ。中堅企業(従業員500名)の総務・人事部長として採用部門を統括、年間新卒20名、中途組20名以上採用し、通年でほぼ毎週、年間のべ300名以上の面接・書類審査等の採用実務に追われる日々の中で気づいたことを直言する。

2015年08月

転職で人生のリセットができることもある


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転職を考える理由にはさまざまものがある。仕事上の人間関係から、休日の確保ができない、ノルマが厳しい、営業手法が反社会的で荒っぽい、家族の転居を伴う不意の転勤、親の介護、収入面の不満、会社の業績不振など一個人の努力では如何ともし難い難題を抱えながら悶々とする日々を経ての苦渋の決断であるならば、心底から仕事に打ち込める新天地は必ず見つかるはずだ。

そうした苦しくつらい経験は全くの無駄であるどころか、サラリ-マンとしては貴重な鍛錬であったと思考を切り替えて欲しい。受け入れ企業にとっては、「前職に比べれば、新天地は天国だ」と思える新入社員はなにかと既存社員のやる気も刺激することが多い。

例えば会社に入ってくる時の挨拶ひとつとっても「おはようございます!!」と声の大きさが違うと既存社員に思わせて欲しい。10年プレ-ヤ-であっても新入社員である貴方が前の会社でどんな挨拶をする人だったかなど誰も知らないのである。

人生の場面でこれまでの自分を知られていないことが有利に働くことなど、転職以外で出くわす機会はまずないだろう。仕事に対する向き合い方をやり直すことだってできる。

転職とは人生をリセットできるひとつの手段である。後ろめたい行動でも何でもない。それをきっかけに自分の新しい人生を切り開くぐらいの大望を持って取り組めば良いではないか。



採用内定を出すタイミング


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採用担当者にとって何より怖いのが採用候補者からの辞退の連絡だ。先日も女性総務部員の求人採用を行ったが、半年前・1年前に比べ明らかに応募者数が少ない。以前なら事務系職種ならハロ-ワ-ク経由でも掲載初日から数10件の反響があるのが当たり前であった。

それが今では極端に反響減となっている。景気の回復により全体の求人数の回復との見立てに間違いはない。現場作業員系求人に止まらず、営業職・事務系職とも人手不足感は確実に中小企業にもたらされている。

そんな状況下で書類選考のうえ会ってみたい応募者と複数回の面接を行った。その中からひとりの女性に白羽の矢を立てた。デスクワ-クが未経験(それまで主に接客と店舗運営を経験してきた女性)だったが頭の回転が速く、常識的な受け答えに好感が持てたので3回目の最終面接(経営者面接)に進んでもらう連絡を入れようとした矢先に辞退の連絡が入った。

「御社より先に内定をいただいたので・・・・・」と彼女の弁に即座に返す言葉を失っていた。これは完全に売り手市場の時代の忘れかけていた決めゼリフではないか。

これまでの長い景気低迷の影響で名も無い中小企業でも人選に時間をかけてこれた。応募者を泳がせておいても事務系なら求人数自体が少ないから逃げられる心配もあまり感じなかった。すでに世の中の潮目は売り手市場になっているのだ。現状認識の甘さを思い知らされた。

内定予定者に逃げられる衝撃はすさまじい。採用担当者にとっては最も手痛いミスと言える。内定を決めたら即連絡し、早急に入社日まで詰めなければいけないことを再認識させられた思いだ。今後は応募者一人当たりの面接日程を短縮化し、内定が決まれば直ちに伝えることにした。
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