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プロ野球・ジャイアンツの上原浩治投手(43)が昨年自由契約(その後異例の再契約)となっていた。ワールドシリ-ズで胴上げ投手となったことは記憶に新しいところだ。入団1年目から20勝投手となり、沢村賞受賞など、球団にとっては大功労者の部類のはずなのにその年の成績がすべての全く厳しい世界だ。

 

彼の43歳という年齢はサラリ-マンでいえばまだまだ若輩者扱いだろう。当然、老後の生活の心配がないくらいの蓄えはあるだろうが、今後どうするのだろう?と考えさせられる。金銭だけではない「生きがい」「社会とのつながり」を持ち続けない人間は精神的な問題を抱えがちだからだ。

 

プロ野球は成功する者の何十倍の脱落者が存在する厳しい世界だ。入団1年目は年収400万程度の選手がけっこう多く、最近珍しくない高額大卒初任給レベル以下の世界でもあることはあまり伝えられていない。仕事人としてはまだ若手に属する30歳で「ベテラン選手」と称され、選手として契約できる選手は一握りであり、生涯収入を考えるとプロ野球選手とサラリ-マンとの差が無くなる時代がすでに来ていると言って過言ではない。

 

「プロ経営者」「カリスマ経営者」たちの巨額役員報酬の実態がクロ-ズアップされた日産自動車問題ともいえるだろう。カリスマ経営者カルロス・ゴ-ンの功績である情け容赦ない組織の組み換えもプロ野球の世界では日常的なドライな決断と重なる。両者の金銭・仕事観の距離は確実に詰まっている。