↑↑このブログへの応援クリックをよろしくお願いします。更新の励みに頑張ります!
規模の大小を問わず、人事異動のない組織では社員間のセクショナリズムが横行し、仕事の占有化が進むことで組織は硬直化していく。「楽な仕事=慣れた作業」が社員の既得権利のようになってしまった組織を打破するには人事異動で新しい血に入れ替える手術が必要になる。
支店間や社員間で競争原理が働かないとなると、会社が掲げる経営目標を達成するために必要な頑張りに対し、社員が当事者意識をもたないしらけた集団化してしまう。これこそ、同業他社との競争に背を向ける企業の衰退のはじまりなのである。
こうした事態への処方箋が、担当部署を固定化せず異動させるジョブ・ロ-ションだろう。当社でもこの8月に十数名の社員を新たな部署・担当に就かせた。昨今の労使間トラブルに「人事異動の拒否」が増えている。
そのとき企業側が異動理由を説明するときに使われるのが「社員には、より幅広い仕事を経験してもらうことが狙い」という説明だが、権利意識の強い社員には、「退職勧奨だろう」「飛ばされた」といった感情のシコリが出来ることもある。
企業はそうした自己の都合を会社に押しつけようとする社員とは妥協してはいけない。あれやこれやと、働かない理由ばかり突きつけてくる社員には毅然として人事考課を行うことが、会社と雇用を守ることにつながるのだ。営業職から事務職へ、事務職から現場職への異動も当人の糧となるはずだ。いつの間にか社員が仕事を選択することが権利のような時代には人事部門が中心となって抗っていくことが必要になる。