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採用担当者として何が一番堪えるかといえば一通りの面接を経過し、候補者のしぼり込みを終え、最終段階で有力候補者に辞退されることである。まして内定を通知したあとでの入社辞退はなおさらである。

数年前までの買い手市場は完全に崩壊し、求人媒体の単価も高騰している。一回の求人で民間媒体ならネット系で50万~60万(2~3週間)でも安いくらいの相場になっている。新聞の日曜日の求人広告欄はさらに高額で、よほどの大企業でもない限り使わない時代になっている。

人事担当者もサラリ-マンであるから、常に求人採用費の費用対効果を会社から管理されている。多額の予算と時間を費やしながら、「結局採用者0です。」とは仕事の取れない営業マンのようなものだ。

採用側も、応募側も内心では互いの立場を50:50(フィフティ:フィフティ)の関係と思いたいところだが、昨今の人手不足感で応募者が強気になっているのが良く分かる。給与額、休日、有給消化率、人事異動の頻度といったこれまで求職者にとって「そんなこと聞いたら減点評価」と遠慮してきたブラックボックスの中味をズバズバ質問してくるようになった。

面接日のスケジュ-ル合わせも応募者に主導権が移ってしまった。厳しい採用活動ではあるが、非常識を大目に見るようなことはしない。電話連絡時の言葉づかい、会話内容から人物評価の基準を緩めることは結局、企業にとって命取りになると思う。