人事部長の本音 ~【転職】を成功させるヒント

転職活動・就職活動の成功を応援するブログ。中堅企業(従業員500名)の総務・人事部長として採用部門を統括、年間新卒20名、中途組20名以上採用し、通年でほぼ毎週、年間のべ300名以上の面接・書類審査等の採用実務に追われる日々の中で気づいたことを直言する。

職場の一匹狼


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どこの会社にも「職場の一匹狼」はいるものだ。自分の殻を破れないタイプ、常に会社に不平不満を抱くタイプ、他人と協調することより自我を貫くことを仕事上の成果と勝手に思い込む迷惑な思考ができるタイプである。

管理職がそうした社員の扱いに手を焼くケ-スは多い。いちいち物事を諭すように言葉を選びながら改心するように説得しても、頑なに指示に従わない者に対しては、場合によっては配置転換を行うことにる。

身近な例を紹介する。ある営業マンが自分の担当顧客で起きたトラブルをきっかけに「担当を外して欲しい」と申し出てきた。そのトラブル解決にかかった費用の請求金額の見積もり作成をしない、その後のフォロ-にも一切関わらないと言い張る。

些細なことでこの担当者に電話連絡が数日後になったことが、本人には「会社組織の怠慢」として尻拭いはしたくないとの主張である。この営業担当は、顧客との距離をとことん詰めるタイプ。それができる相手先には必要以上の配慮を傾注し別部署に無駄な労力を要求することが多かった。

その分、距離が詰められない顧客に対しては「やりたくない顧客」と切り捨てる。その顧客からのクレ-ムから逃げる。こうした人間を抱える組織は腐るのに時間はかからない。職場の一匹狼を飼いならすコストはほど無駄なことは無い。会社存続のためには排除の論理が一番の解決策だろう。

仕事からの逃避


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転職希望者に限らず、職業人にとっては「職場のストレス」と隔離された世界の住人となることは、ちょっとした憧れであろう。慣れ親しんだ会社を退職し、環境を変えて新たな人生を迎えたい、新たな挑戦をしたいと考えることは悪いことではない。

自己都合によって転職に踏み切る理由の大部分は「職場ストレスの調整が出来なくなったこと」に集約されるだろう。仕事の出来不出来から人間関係であれ、収入といった経済的要因であれ、自分が会社組織から与えられた役割分担を継続する理由と価値に納得がいかなくなる結果の行動が転職であると思う。

中には、現在の環境に満足しながらも、「環境を変えてみたい」とかいった贅沢な理由もあるだろうが、それはそれで採用側にとってはその人物の責任感を疑ってしまう。

安易な転職理由には、その裏に潜む「軽さ」を危惧するだけのなにかしらの欠陥があると判断されるだろう。転職理由は、転職活動をしている者にとって面接の度に口にせざるを得ない事柄だ。さらに本音を包み隠さず話してよいものか悩ましいところだ。

在籍中に自分なりにどのような努力し、そのストレスと向き合ったかを話せるよう準備をして欲しい。説明不足で「仕事からの逃避」と受け取られて損するのは避けたいではないか。

前職のすべてをリセットする


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転職活動が無事終了すれば新しい仕事、新しい職場でのスタ-トとなる。これまでの仕事上のしがらみから解き放たれ、あなたの性格や仕事上の功績など一切をリセットしなければならない。

それまでの経験則を次の職場に持ち込むことで、おかしな摩擦をおこす新入社員が実に多い。言葉使いから、挨拶の声の大きさまで、あなたの性格を全く知らない同僚に囲まれるチャンスは滅多なことでは訪れない。

「転職でもしなければ自分を変えることができない」ことに気づいたのが私にとっての最初の転職時の感想だった。それ以前会社では、朝、事務所に入るときのあいさつは「気持ちよく」には程遠い事務的なものだった。それを「元気よく見せる」挨拶に変えることができた。

環境が変わることでそれまで気恥ずかしいことでも抵抗なく簡単に変えることができる。しかし用心深さも必要になる。

「こうした方がいいですよ」と親切心でアドバイスしようものなら、それが些細なことでも、「新参者がウザイこと言ってきた」と曲解されてはばかばかしい。前職で当たり前のことが、転職先でそうとは限らないことを肝に銘じるべきだ。

転職とは、小学生の頃の転校生の心地ほど居心地の悪いものではない。必ず新天地に立つ喜びが勝るはずだ。

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